いつもありがとうございます、あじさい店長です。
- 電子書籍のほうが、紙よりも向いているジャンルって何?
- 電子書籍を使ってみたいけど、自分の読書スタイルに合っているのか知りたい
- 電子書籍と紙の本って、どう使い分けたらいいの?
この記事では、これらの疑問に答えます。
電子書籍には読みやすい本と、読みにくい本があります。
この点をちゃんと理解していないと、「なんか思っていたのと違う…。やっぱ紙の本でいいや」と挫折してしまうでしょう。
しかし、そうなってはもったいないです。
電子書籍には、紙の本にはないメリットがたくさんあります。
うまく使えば、あなたの読書ライフを何倍にも快適にしてくれます。
この記事は、電子書籍を使って4年、合計で400冊以上の本を電子版で購入してきたあじさい店長が、自分の経験をもとに、電子書籍に向いているジャンルを紹介します。
完全に独断になりますが、年間120冊以上の読書体験をもとに書いているので、それなりに信憑性はあると思います。
結論からいうと、電子書籍に向いているジャンルの本は、以下の3つ
- マンガ
- 小説
- 雑誌
反対に、電子書籍に向いていない本は、以下の2つ
- ビジネス書や実用書
- コレクション性の高い本
- 読むデバイスよりも大きい本
この記事を読めば、なぜマンガや小説が電子書籍に向いているのか、反対になぜビジネス書などは向いていないのかが分かります。
また後半では、わたしの電子書籍と紙の本の使い分けを紹介します。
この記事を参考に、あなたなりに電子書籍と紙の本を使いわけてみてください。
電子書籍に向いている本の特徴
電子書籍に向いている本の特徴は、次の3つです。
- 最初から順番に読んでいく本
- 巻数が多い本
- 一度読んだらそれで終わりの本
なぜ向いているのか、その理由を見ていきましょう。
最初から順番に読んでいく本
電子書籍には、2つのデメリットがあります。
- 目当てのページを開きにくい
- ページの行き来がしづらい
目次から目当ての章に飛ぶ、特定のことばから検索する、ハイライトやマークをつけておくなど、検索性を上げる方法はいくつかありますが、ぶっちゃけ紙の本にはかないません。
紙の本ならしおりを挟んだり、ページの端を折ったりしておけば、一発で目当てのページを開けます。
いちいち検索するよりも、ずっと楽です。
それに電子書籍は、一画面に1ページしか開けません。
指などを挟みながら複数のページを見れる紙の本には、この点でも負けます。
また、ページの読み込みすこし時間がかかるので、頻繁にページを行ったり来たりする場合はストレスが貯まります。
つまり電子書籍は、ページを何回も行ったり来たりする本には不向きです。
それは逆に、最初から順番に読んでいく本には向いている、ということになります。。
巻数が多い本、一度読んだらそれで終わりの本
電子書籍はデータなので、場所を取りません。
つまり、収納場所が必要な、巻数が多い本とは、非常に相性がいいです。
この点は以下の記事に詳しく書いたので、よかったら読んでください。
本の収納にお悩みのあなたへ!電子書籍ならすべての問題を解決できます‼
さらに電子書籍は、捨てる手間がかかりません。
スマホでポチポチすれば、すぐに本を削除できます。
なので、「一回読んだらそれで終わり」という本も、捨てる手間を考えないので適しています。
電子書籍に向いている本の具体例
以上の特徴をふまえて、電子書籍に向いている本を挙げていきます。
電子書籍に向いている本は、具体的に次の3つ。
- マンガ
- 小説
- 雑誌
くわしく見ていきましょう。
マンガ
マンガこそ、場所をとる本の代表格です。
部屋の中がマンガで埋まっている人も多いのではないでしょうか?
そんな人にこそ、わたしは電子書籍をすすめます。
最初のページから順番に読んでいくものなので、電子書籍のデメリットも気になりませんしね。
そして、マンガを電子書籍で読むべきもう一つの理由は、見開きページが見やすいこと。
せっかくカッコいい見開きページなのに、ページの継ぎ目でよく見えなくてガッカリしたこと、ありませんか?
画面いっぱいにまとめて表示する電子書籍なら、この心配は無用です。
小説
マンガほどではありませんが、小説もけっこう本棚を圧迫しますよね。
とくに、「坂の上の雲」のように巻数が多いものは、しまうのが大変です。
このデメリットも電子書籍で解決できます!
小説も基本的には最初から順番に読んでいくので、電子書籍のデメリットは気になりません。
一部読みにくいものはありますが、それでもほとんどの小説は電子書籍で読むことをおすすめします。
雑誌
- 冊数が多くて場所をとる
- 一回読んだら、基本それで終わり
このようなデメリットがある雑誌こそ、わたしは電子書籍で読むことをおすすめします。
ファッション誌や週刊誌、ガジェット情報誌や旅行雑誌などは、古くなったら捨てますよね。
電子書籍を使えば、もうゴミの日に、重い雑誌の束を捨てに行かなくていいんです。
また、雑誌は目次が細かく分かれているので、目当ての記事にすぐ飛べるのもメリットです。
紙の本の方が向いている本の特徴
ここからは、電子書籍よりも紙で読む方が向いている本を解説します。
具体的には、つぎの3つ。
- 資料性の高い本(ビジネス書や実用書)
- コレクション目的の本
- 読むデバイスよりも大きい本
資料性の高い本(ビジネス書や実用書)
資料として何回も参照にするような本は、電子書籍に向きません。
具体的には、ビジネス書や実用書です。
理由は3つ。
- 読みたいページに、すぐに飛べない
- ページを行ったり来たりしづらい
- ハイライトや書き込みをしにくい
最初の2つについては、すでに紹介しました。
つまり、何回も参照したり、ひんぱんにページを行ったり来たりする資料のような本に、電子書籍はあまり向きません。
ビジネス書や実用書のなかには、知識を得るためというよりは、どちらかというと資料として持っている本もあると思います。
そのような本は、紙の本で読んだ方がいいでしょう。
また電子書籍は、思い通りにハイライト(マーカー)や書き込みができない、というのもデメリットです。
iPadとApplePencilの進化でずいぶん快適に書き込みできるようにはなりましたが、手間のすくなさやスピード、手軽さは紙の本の圧勝です。
自分の手で自由自在に線を引いたり、書き込みができる紙の本には、この点でまだまだかないません。
みんながiPadやApplePencilを使って本を読むわけでもありませんしね。
なので、ビジネス書や実用書といった、ひんぱんに線を引いたり書き込みをするような本は、紙の本の方が向いています。
コレクション目的の本
- めずらしい本や、貴重な本
- 装丁が凝っている本
- 持っていることでステータスになる本
つまり、「内容ではなく、本そのものに価値がある本」ですね。
たとえば、夏目漱石の「こころ」の初版本とか。
インテリアにもなるような、美しい画集や写真集とか。
本棚に置いてあれば賢く見える六法全書とか、そういう本です。
「その本を所有していることに、意味がある本」というふうに言い換えてもいいかもしれません。
当然、電子書籍でこのような本を持っていても意味がありません。
というか、そもそもの目的がちがいます。
読むデバイスよりも大きい本
コレクション目的の本と若干かぶりますが、写真集や画集などで、すごく大きい本がありますよね。
絵本もそうでしょう。
具体的にいうと、最大サイズのiPad(12.9インチ)よりも大きい本です。
こういう本も、電子書籍には向きません。
うつくしい写真や絵が、画面サイズに圧縮されてしまうからです。
せっかくの美しい写真や画がつぶれてしまうと、もったいないですよね。
もっとも、「iPadのキレイな画面で見たい」「収納場所がないから電子書籍がいい」など、どうしても電子書籍がいい場合もあるでしょう。
そのような理由であれば、大きな本を電子書籍で読むのはアリです。
タブレット端末なら、画面の拡大もできますしね。
前の2つの理由と比べるとやりようはあるので、すこしマシかもしれません。
それでもわたしは、ビジネス書を電子書籍で読む
「じゃあ、電子書籍でビジネス書は読まない方がいいの?」
結論から書くと、わたしは電子書籍でビジネス書をガンガン読みます。
理由は2つあって、
- 多少読みにくくても、電子書籍ならではのメリットが多すぎる
- すべてのビジネス書を、資料として持っているわけではないから
からですね。
その他の特徴と合わせて考える
いままで見てきたように、電子書籍でビジネス書は読みにくいです。
しかし、それを差し引いても、私にとって電子書籍のメリットが大きすぎます。
- 場所を取らない
- 持ち運びに便利
- 値段が安い
これらのメリットをまとめて考えると、どうしても電子書籍の方がいいんですよね。
特に、転勤になって引越しをしたときに、電子書籍のメリットを実感しました。
それ以来、わたしは電子書籍メインで使い続けてます。
資料目的で持っている本ばかりではない
ひとくちにビジネス書や実用書といっても、その種類はたくさんあります。
というか、形が決まっている小説よりも、ビジネス書はカオスです。
たとえば、文章が主体の「LIFE SHIFT」も、カラーで横書き、図や表がいっぱいの図解本も、対話劇の「嫌われる勇気」も、ジャンルでいえばぜんぶビジネス書ですからね。
当然、本によって差は出てきます。
なのでわたしは、最初から資料目的で買う本以外は、電子書籍で買うようにしています。
なるべくなら、本は電子書籍で揃えたいので。
あとから紙の本で買い直すこともある
電子書籍で買った本を読んでいて、「これは紙の本で買ったほうが良かったな」と思うことは、たまにあります。
- 読んでいる途中で、「この本は、資料として何度も使いたい」と思った本
- デザイン的に、電子書籍の画面では読みにくいと思った本
- ハイライトや書き込みができない本
そういった場合、わたしは紙の本で買い直します。
「いや、金のムダだし、二度手間じゃん!」と思いますか?
正直、わたしもそう思います笑。
これに関しては、「実際に使ってみてわかることもある」としか言えません。
あえて、「紙の本のほうがいい、とわかっただけで儲けもの」と割り切るようにしています。
そして、「悩んでいる時間がムダ」「読みにくい本をムリして読む方がストレス」と考えて、さっさと紙の本を買い直すようにしています。
ちなみに電子書籍には、ハイライト機能が使えない本があります。
ですがその場合でも、事前に試し読みをすれば「ハイライトできる本かどうか」がわかるので、問題ありません。
これに関しては、完全にわたしの怠慢です、ハイ。
あじさい店長の使い分け
あじさい店長の使い分けをまとめると、こうなります。
- 基本的に電子書籍
- 最初からガッツリ資料として使う場合は、紙の本
- 電子書籍で買って、あとで紙の本で買い直すこともある
おまけとして、あえて紙の本で持っておきたい本、というのもあります。
わたしの場合は、古典の小説や哲学の本なんかがそうです。
理由は、「本棚にあるとカッコいいから」、そして「所有欲が満たされるから」。
完全に自己満です笑。
個人的には、生活の満足度を下げてしまうような、ムダなこだわりは捨てるべきだと思います。
ですが、大した問題にならず、むしろ自己満にひたれるようなこだわりは、べつにあってもいいかな?と思っています。
今後の生活によって変えることがあるかもしれませんが、今のところこのスタイルで落ち着いています。
もしも電子書籍と紙の本の使い分けにお悩みであれば、参考にしてみてください。
まとめ|自分が心地いい使い分けをしよう
この記事では、電子書籍に向いている本と、向いていない本について書いてきました。
向いている本
- 最初から順番に読んでいく本
- 一度読んだらそれで終わりの本
- 巻数が多いタイプの本
向いていない本
- 資料性が高い本
- コレクション目的の本
- デバイスよりも大きな本
そして、それを踏まえたうえで、わたしなりの電子書籍と紙の本の使い分けを紹介しました。
この記事が、電子書籍と紙の本の使い分けに悩んでいる方の助けになればさいわいです。
電子書籍は、革命です。
正直言ってわたしは、本を読む人は全員電子書籍を使えばいいのに、と思っています。
昔のわたしのように、「電子書籍は邪道!あんなもの本じゃない‼」と思い込んでいる人は人生損してる、とさえ思います。
しかし、電子書籍に弱点があるのも事実です。
この記事で見てきたように、紙の本で読んだ方がいいものもあります。
ただ、どんな道具にも、メリットとデメリットがあるものです。
大事なのは、メリットとデメリットを正しく認識して、うまく使い分けること。
あなたもどうか、電子書籍をうまく使って、気持ちよく読書をしてください。